loading loading loading
企業
経営者様

サキベジブログ

秀子通信⑰ ―「一喜一憂する自分」


おはよう。どう?今朝も凄いよ。外気温マイナス12度。病院のなかはどうかな?病院だから大丈夫だよね?実は今朝またポカしてしまった。家を出て、長野大橋の手前まで来たとき、いつも肩にかけている、免許証、財布、手帳が入っているショルダーバッグを身に着けてないことに気がついた。いつもならそのまま会社に向かい、あなたが起きたころ、バッグ忘れたから持ってきてね、と電話する。しかしあなたはいない。家に引き返した。先日の内場先生からの指摘の様に、ストレスが起きているようだ。ストレスなど自分は無縁と思っていたが。

昨日夜中にトイレに3回起きた。今まで私はトイレに起きるたびに必ずあなたの寝息を確かめた。あなたは少しいびきをかく。大きないびきのときもあるし、小さないびきの時もある。ときたまスウスウ―の小さな寝息の時がある。実はこの時私は心配して必ずあなたの寝息を確かめる。大きないびきや小さないびきの時はアア寝ていると安心して私もすぐ寝に入るが、いびきが聞こえないときは、逆に心配していた。

あなたも夜トイレに起きた時私の布団がめくれているときは治してくれるのを、寝息の中で私は感じていた。そんなことができなくなって3週間目に入った。

動揺しているのだろうか。内場先生に私のストレスを指摘されたときは、実は私はうれしかった。秀子がいないのに自分の変化が起きないなんておかしい。

朝起きて、会社に出勤し、ルーティンをし、自宅に戻り夕食を作り休む。確かに、日常全く変化はないし、私が話さない限り、小山さんの奥さんがこんな状態でいることなど誰も知らない。私自身そんなやわな人生を歩んできてはいないと自負もある。でも秀子が自分の身近、話ができるとこにいないのだ。内部に変化が出て私はうれしかった。一昨日の看護師さんは「少しリハビリに入った。食事も全部食べましたよ。手紙を読みましたら笑みを浮かべましたよ。ラジオも少し聞きましたよ。」もうこれだけで充分。うれしくて涙が出て、これ以上聞いたら,号泣になってしまいそうで看護師さんにお礼を言ってすぐ退席した。

昨日の看護師さんの報告は真逆だった。「食事はできませんでした。返事はほとんどありません。手術後の影響がでているのかもしれません。明日CTスキャナー検査で、その結果再手術があるかもしれませんが、先生から連絡行くかと思います。」

動揺しているのだろう。でもうれしい。動揺は秀子と自分が一体になっている証。ストレスが溜まって当たり前。自分と秀子は一体だから。秀子が戦っているのだ。自分も戦う。絶対に勝つ。奇跡を起こす。秀子一緒に頑張ろう。

2023,1,26(木)5:39  秀一