先日の365日大学の講座を担当していただいたMさん。ご自分の家族を引き合いに、「大切な人に大切なことをするために」というテーマで、こんな素敵な感動的なお話をしてくれました。
コーチの父親先頭に3人の男の子は土、日はもう100%少年野球に明けくれるM家。あるとき子供たちを連れて、文房具さんへ行った時のお話です。
少学4年の息子が、遠慮がちに1600円ものシャープペンを買おうと私の顔を伺ったのです。言葉には出しませんでしたが、私の顔に「なんで1600円ものシャープペンシルなのだ、200円ぐらいのも、いくらでもあるだろう。」と気持ちが顔に出ていたのでしょう。私の顔をちらっと見た息子は買わずに、何とも言えない表情で棚に返したのです。
その時小学6年の姉が私の耳元に「00ちゃん、文房具さんに来るたびに、ずっとあのシャープペン眺めていたのよ。今日はお父さんなんでも好きな文房具買っていいよ。といったので、00ちゃん勇んでシャープペン売り場に、すっ飛んでいったのに。」
悪いことをしてしまった。
「00、そのシャープペン買っていいよ」
この瞬間息子のなんと晴れ晴れしい顔。
「ああ、よかった。大人の感覚で息子の喜びを失わずに済んだ」
これを機に息子が将来建築家になりたいと思っていることも知りました。毎週土、日少年野球に没頭する息子を見ていて、将来の夢は、お決まりの「プロ野球選手」と思っていた私。まさか小学4年で建築家になりたいと思っているなどと露ほども思っていませんでした。息子が欲しかったシャープペンシルは、建築家が図面を引く際使用するシャープペンだったのです。
普段かっこよく「大切な人を大切にするために」と講釈は垂れても身近なとこの気づき、実践ができてないことをつくづく知らされた出来事でした。
と、講師のMさん。
全くわが身のことを指摘してくれている講和で涙が止まりませんでした。
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