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信友直子さん―今、会いたい人


信友直子さん。ご存じの方多いかと思います。映画「私ぼけマスカラ」で認知症の母、それを面倒見る父親の老々介護をドキュメンタリにして発表。信友さんの映画2本と著書2冊読んで今お行き会いしたいナンバーワンの方です。信友さんのこと書こうと思います。

無条件で愛を注いでくれる人がいる。存在しているだけでいい。両親にとって子供とはそんな存在だ。小学校1年から6年間娘と手をつないで、遠回りで時間がかかる通勤をする父。挙句遅刻常習犯で、給料減額。家事一つしなかったその父が、母の認知症後は95歳にして初めて、厨房に立ち家事一切を担う。そんな父親いるだろうか。

既製服を買ったことがなかった子供時代。洋服はすべて母の手製。前向きで、社交的。母の周りはいつも笑い声。高校時代毎日寝坊してバスに遅れそうな私を、一緒に走ってバス停までついてきてくれた母。その母が、認知症になり、おもらししても知らん顔。指摘するととぼけ、逆切れ。「私なぞおらんほうがいいじゃろう。殺せ、殺せと泣き叫ぶ母。」

私の大好きな母はどこに行ってしまったの。悲しさ、情けなさ、絶望感。

たった一人娘が東京に出ることを反対もせず、「あなたの人生だろ、好きな道に行け」と遠い故郷から無限の応援があったから、映像の世界で思い切り活動することができた。

そんな両親の晩年にこんな不幸が訪れるなんて。

母が認知を患い始めたのは83歳ごろ。認知症の正式診断下ったのが85歳。父94歳。

「俺がおっかの面倒を見る。苦しんでいるのはおっかあ。」と言って公的支援を受けず、初めてやる家事一切を90度曲がった腰でやる父。逆切れのどんな母の言葉にも洒脱に受け止める父。95歳にして初めて父の本当の「男前」を知る娘。母が認知症になったことは、死んだときの悲しみを和らげるための神様からのプレゼント。近距離で見れば悲劇でも引いてみれば喜劇。とディレクター性根でカメラを回す。こんな信友さんを長野に呼びたい。

 

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