地獄のような日々。
脳出血で倒れて2年半。奇跡的な回復をし、自力で立てるようにもなってきた。
転倒だけは気を付けてくださいよ、とアドバイスされ、自分もそのことには気を付けてきた。
転倒する1週間前には、転倒を予知するために、本人が1人でベッドから起き、床に足を着けたら、センサーが鳴るというマットを床に敷いておいた。
ところが、その日に限って、その鳴るセンサーを私の手元に置いておかなかった。
それが間違いだった。妻は自分でキッチンまで歩いて行きそこで転倒した。気がついた時はすでに遅く、緊急車で搬送された。案の定大腿骨を骨折していた
翌日手術をし、20日間の入院生活を終え、私のもとに戻った。それから1週間が経過した。正直、私にとって地獄のような1週間だった。
朝、ベッドから車椅子に移動させるとき、夜寝かせるために車椅子からベッドへ。そして深夜、おむつ交換の時。
この時、妻は「怖い怖い」と泣き出すのだ。何かショックを過去受けたのだろう。
「私がそばにいるから安心」と言っても泣きじゃくって「怖い怖い」と言って体を硬直させる。私にはなす術がない。落ち着かせようとするが、泣きじゃくるだけ。
骨折前は何か思い出した時に泣くことはあったが、手術後の足が痛いのか、痛いことも重なったのか、本人を襲う恐怖感がものすごいものがあるのに違いない。
私にも十分わかっていることだが、側にいる私にとってこの涙は辛い。
地獄のような一週間を過ごしている。