大丈夫、大丈夫、大丈夫。
最近、妻同伴での講演依頼を受ける。1ヶ月前は地元の古牧住民自治協議会からの講演依頼だった。この際の妻同伴は無理だった。
先日の長野市身体障害者福祉協会の身体障害者福祉大会には妻を同伴できた。
大腿骨の骨折をして2か月半。妻がだんだん回復してきた結果で嬉しかった。
講演会のテーマは「大丈夫、大丈夫、大丈夫。人間、万事塞翁が馬=人生何が起こるかわからない」とさせていただいた。
講演時間は90分。冒頭、皆さまにキーワードとして3つ事を記憶にとどめてほしいとお願いし講演をスタートした。
- 「大丈夫、大丈夫、大丈夫」という言葉。
この言葉は10年前吉永小百合さん主演の映画「ふしぎな岬の物語」で吉永さんが、母親を亡くした小さな女の子に、「大事な人が困っているときかけてあげてね」と優しく伝える「魔法の言葉」。
これが私の記憶に残り、妻の病気以来この言葉で私がどれほど勇気づけられているか。説明した。
- 集会等で参加者に何か異変が生じた時は躊躇せず救急車を呼んでほしいということ。
これは私の妻の経験の中で強く感じたこと。もし妻は倒れてから救急車を関係者がすぐ呼んでくれたら、こんな「生き死に」の介護度5の状態にはならなかったのではないか。呼ぶまでに4時間ほったらかされた。関係者の誰一人救急車を呼ぶ発想がなかった。ぜひ救急車を呼ぶということを知っていて欲しい。ということ。
- 何か継続するときは必ずそれを止めようとする「鬼の面をかぶった女神」が登場するということ。
この鬼の女神は、実は自分の気持ちが萎えているとき「継続は無理」だと自分を甘やかすときに現れるということ。
福祉大会の冒頭では、荻原市長が来賓あいさつの中、「今日の基調講演はほっとパルの小山さんがお話しされるようですが、小山さんは明るく楽しい講演をやってくれますよ」と激励(プレッシャー)してくれた。
これを受けての登場で、どこまで講演テーマの真意をお伝えできたか分からなかったが、一生懸命お話しさせていただいた。
主催者からいただいたお菓子を、家に帰って妻が早速袋を開けて「食べたい」と言った言葉に、疲れたろうが、妻を同伴して良かった。との思いが湧き出た講演会でもあった。
夫婦の愛を感じた瞬間でした。