手紙7
秀子さん、おはよう。とにかく頑張ろう。
8月5日の退院までに車椅子に乗れるようになろう。大変だがリハビリ頑張ろう。
昨日、3連休明け、ようやく君と面会できた。君が現れるまで結構待たされた。
待っている間、ドキドキしていた。君は車椅子で現れるだろうか。ベッドのままで現れるか。どっちかな。
期待して待っていた。残念。私の期待は外れた。
君はベッドのまま現れた。しかもショックだったのは看護師さんから。
「秀子さん、リハビリあまりやっていません。嫌なようです。体が硬直して言うことを聞いてくれません。」
「妻は怖いとか緊張すると体が固まるので、嫌でやらないのではありません。
怖がって体が自動的に固くなってしまうのです。ぜひこのことを理解して臨んでいただけませんか」と、よくよく頼んだよ。だから頑張ろうね。
8月5日を目指そう。車椅子に乗りさえすれば、あとは私がフォローする。中川先生と一緒に少しずつ少しずつリハビリしていけば、必ず元に戻れる。
たくさん歩けなくてもいい。少しでも歩けるようになれば、私がいろんなとこに、君の手となり足となり連れて行けるから。
「介護施設に入りますか。」看護師さんとリハビリの担当者が私に問いかけた。
「いや、介護施設もいいですが、今のところ自宅介護を希望します。私と一緒に自宅で暮らしたいと思います。」
周りは私のことをお思い、介護施設への入所を進める。でも私は君と暮らしたいのだ。
選択肢はただ一つ。
とにかく8月5日の退院まで車いすに乗れるよう、よろしくお願いしますと伝えたよ。
だから秀子、一緒に頑張ろう。
50年君と一緒にずっと暮らしてきたのだ。君がどんな状態になっても、これからも君と一緒だから。リハビリ頑張ろう。
今日も面会取れているから、午後4時40分に会いに行くよ。
令和7年7月23日(水曜日)朝6時40分
秀一
秀子様