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サキベジブログ

秀子さんへの手紙9


秀子さん、おはよう。いい朝迎えられましたか。私は最高の朝を迎えました。

いよいよ明日退院。病院にいるのは今日1日だけ。 よかった。嬉しい。まさか、まさか入院して10日で戻ってこられるとは全く想像していなかった。最速でも2週間はかかると思っていた。よく頑張ったね。君の頑張りがこんな奇跡を生んだのだよ。素晴らしいよ。

昨年の5月29日に退院して、君が私の手元に戻ってきてから、毎日続けてきたトレーニングが君の体力を作り上げ、10日の入院で復帰してもいい結論の 体力が蓄えられていた結果だと私は思う

先生も看護師さんも「入院前の状況とは変わっています。」 とおっしゃったが、私は気にしていない。車椅子に乗れるだけでいい。昨年もそれで戻ってきたのだから。そこから君は立派に回復してきた。

君の素直さが全てを好転させる。安心してね。また再び一緒にトレーニングに励もう。

トレーニングの先にあるものを、私たちは経験済みだから。今度はもっともっと素晴らしい回復を実現させるから、 期待してね。楽しんで明日からやろう。待っているよ。

新しいステレオを買ったので、いい音楽をいい音で聞いてトレーニングしよう。

 

昨日、敬くんとはるちゃんが午前中、夕方理英子さんが来た。

はるちゃんはますます可愛くなってきているよ。最初の予定は松代に行って庭で遊んだり、 青垣公園行ったりの予定だったが、30度を超える暑さ。西和田の住まいで遊んだよ。

はるちゃんはかくれんぼが好きで、何回も何回もかくれんぼ。少し涼しくなって、外の駐車場で鬼ごっこ。 「鬼さんが追いかけてきても、この白い線にいるときはセーフなの。

じいじわかる?。」どんどん新しい面白いルールを生み出すはるちゃんに敬服。はるちゃんはいい子だよ。天性の明るさと創造力 がある。新しい遊びを生み出すのが上手。

 

365日大学棟を見つけ「じじ、はいっていい?」何にでも興味を抱くいい性格。

365日大学棟に行ったのは初めてだったのかな。

白板を見つけ、早速面白い線を書き始めた。もうすでにカタカナが書けるようで、

「コヤマヒデコ」「コヤマシュウイチ」も書けたよ。

Youtubeで365日大学見ていて、いいね」ボタンを押しているのだから見事なものだ。私の入学式の昨年の挨拶映像をタブレットで見せてくれた。

二階に上がり,白板を見つけその白板に「コヤマヒデコ、コヤマシュウイチ」を書いてくれた。どんなふうに書けたか写真に撮っておいたから、退院したら見てね。

 

マレーシアでZoomに参加してねとお願いしたが、どんなふうになるかな。

 

はるちゃんの言動で1番感心したのは、 夕方、理英子さんを長野駅に迎えに行く車中の中、急にぐずり始めた。

「ばあばと会いたい。ばあばはなぜいないの。」午前中、駅に出迎えた時、「 ばあばが入院してしまって一緒に来れずごめんね」と言って、君の入院していることを伝えた。

その時もじいじいが不注意でばあばを玄関で「転倒させてしまって、ダメね」と言い、君のことがやはり心配なのだ。

遊んでいる時はとてもそんな雰囲気は出さなかったが、突如 助手席でそんな感情を表した。

人の気持ちを推し量れる「優しい、いい子」に育っている。安心して見守ろうね、

マレーシアに帰る前にまた来てね。とお願いした。

敬君もまだ会社勤めているので 今のところ来れないが、会社を辞めてから時間を作って日帰りで会いに来るね。と言ってくれたので、マレーシアに帰る前に会えるね。

 

しかも、はるちゃん、私たち2人に別々に「ばあば大好き」、「じいじ大好き」の ハート型にした創作作品を作ってくれたよ。君のハート作品は私の2倍の大きさ。 2倍の大きさにしたのは何か意味があるよ。君が元気になってはるちゃんと再会したらその意味聞いてみて。

 

今日手紙と一緒に君のとこに持っていくから見てね。この手紙も今日で最後。

先週の土曜日から書き始めて、今日の日曜日で終わる。長かったようで短かった。

毎日朝4時台から書き始め5時台で終わった。

手紙を書くこの時間は、昨年の入院期間中と同じく、私にとって素敵な時間だった。

君と共有できる時間だった。「よく続くね」と言われるが、書き始めると色々出てくるから不思議だ。

 

去年の手紙は、松代から西和田の会社に来るまでの車の中で、 今朝はどんなテーマで書こうかなとテーマを決めて書いていたが、今回は何もテーマを決めず、便箋に向かって思いついたことを書き始めた。

でも本当にかけるものだ。最初は大きな字でゆっくり綺麗に書こうと思って書き始めるが、いつの間にか 例によって小さい字でスピードを上げて書いてしまうので、読みにくい字になってしまう。

綺麗な字に惹かれて君と結婚したのだから。君が書いたらこの手紙はすごく詩的になり、素晴らしい手紙になったかと思うが、私のいつもの字でごめんね。

今日は11枚になったが、11枚に込めた思いは伝わったかな。でもとにかく嬉しいのは、いよいよ明日君が戻ってくるということだ。

とにかく戻ってくるのだ。もう毎日毎日君に声をかけられる。君の表情が見える

 

秀一75歳、秀子79歳。もう完全に老夫婦だ。 しかし、私たちには老夫婦のイメージはないと思う。新しいシニア夫婦像を作っていこうね。

では、明日午後2時退院。私は午後1時に迎えに行くよ。あと1日半。

さあ、今日も一緒だよ。

 

令和6年6月16日日曜日朝5時23分

秀一

秀子様