小山秀一
ホールインワン……?ゴルフやらない小山さんが…。
実はゴルフでない、グランドゴルフという競技で一昨日体験しました。
私は、長野市松代町、旧西条村という田舎に住んでいます。
約700世帯、人口1200人弱、高齢比率40%に迫る、いわば将来消滅するであろう旧村です。小学校はあります。私の通っていた頃は、団塊世代のため1学年2組はあったのですが、今は1学年数人。1年生から6年生まで合わせても100人足らずの学校です。
こんな地域ながらも、地域のつながりは濃く、公民館主体の地域あげての行事は結構あります。
昨年まで4年間公民館の主事を務め、高齢化社会に合わせた内容に変えていく努力をしましたが、住民の皆様が快く応じてくれ、60歳、70歳の人達が喜んで参加してくれます。
この7月20日(土)西条地区の球技大会がありました。西条地区内の7地域が「ソフトバレー」「ペタンク」「グランドゴルフ」の3種目を競い合います。
私は4年間の主事を昨年度で終え、今年は1選手としてグランドゴルフに出場しました。
グランドゴルフは、ゴルフのショートコースとマレットゴルフをイメージした協議で、広い会場があれば、勝手にコースが作れる、極めて自然を生かしてその場でコースが作れる合理的なスポーツです。
西条地区には芝生で張り詰められた広大な青垣公園があります。真ん中は大きなブナの木や清流の小さな小川が流れていたり、コース造りには自然を活かした最適のロケーションです。ここに、8ホール程設定し、打数を競い合います。
1番ホール、2番ホール、3番ホール、4番ホールは木の間や、小川や砂場でガードされた、トリッキーなコースですが、終盤5,6,7,8は広大な平坦な芝生コースが続きます。
私はゴルフを35歳で卒業し、その後全くゴルフは経験ないのですが、35歳まではピンの高さが“ああだ、こうだ”、“スイングの入りが“インだ、アウトだ”。仕事仲間とケンケンガクガクのゴルフ議論をしてました。住んでいた場所も歩いて海が5分の茅ケ崎で、日曜日の早朝は海でバンカーの練習、夕方になると、アパートの管理人の人が入会している近くのゴルフ場で、管理人さんと一緒に散歩がてらグリーンまわりの練習するなど、こりにこっていました。
そうしたきね塚が生きたのでしょうか。当日初めてグランドゴルフをしたのですが、なんと7番ホールで打った球が真っすぐに転がっていき、しかもゲート中心のまん真ん中に止まったのです。わあと歓声が上がり、ホールインワンを達成したのです。1番ホール、2番ホール、3番ホールはボギーだ、ダボだと繰り返していたのですが、少しコツがつかめてきたのでしょうか。上がり2ホール目で神経を集中しました。
不思議です。なんとなく打席に立った瞬間一番集中している自分を自覚しました。
なんか予感がしました。
35年前あれだけ凝っていたゴルフでの”ホールインワン“は経験できませんでしたが、35年後70歳になってゴルフみたいなスポーツで”ホールインワン“の味を経験できるとは。
神様はまだまだ、仕事から引退するなよ、仕事で社会に貢献していれば、いいご褒美あげるぞ。という激励を受け止めました。
副賞としていただいた半ダースの缶ビールは午後地域の懇親会に寄贈し、話題の主役で盛り上がりました。