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手紙4-同病相憐れむ


 

秀子さん、おはよう。今日で入院して4日目です。

いかがですか。今日は7月20日日曜日です。

 

今日も残念ながら日曜日なので面会はできません。代わりにこの手紙を届けるから我慢してね。実は昨日も土曜日で手紙を届けに行ったが、さすが土曜日で看護師さんも少なく、手紙を渡すのにちょっと勇気が必要だったが、「イエー」の精神でナースコールを押した。

 

男性看護師さんが出てきてくれ、「お忙しいとこすみませんが、この手紙を小山秀子に渡していただけますか。」

とお願いしたら、「はい、わかりました」と嫌な顔1つせず受け取って、

早速君の病室に届けてくれた。

君の入院している部屋は、ナースステーションのすぐ入口にあるのだね。

看護師さんが「ご主人から手紙ですよ。」と大きな声が聞こえてきた。

 

ホッとした。3階だから、普段なら階段を降りるところだが、狭窄症を患っているので、大事を取ってエレベーターで降りた。

 

降りた足取りは軽かった。実際、私の脊柱間狭速は急速に回復に向かっている。

左足に巻いていた包帯も取れた。

 

この白い包帯を君が見て「痛いの?」と言ってくれたよね。

 

嬉しかったね。私のことを心配してくれている。やはり夫婦だね。嬉しかったな。

 

病院終わって、犀南に住んでいる中島さんの家へ「うなぎ弁当」を持っていった。

 

中島さんの奥さんが、君が入院した日と同じ日、君と同じ病気の脳出血を起こし、病院に搬送された。

即手術というとこまでの重症でなく、しばらく薬で様子を見るということで、軽くてよかったね。

しかし、ご主人の中島さんはすっかりしょげて落ち込んでいるので、激励に行った。

行ってあげてよかった。

「秀ちゃんが1番頼りになる。1週間に1回は話そう」

と言ってくれ、私も秀子が入院中は中島さんにおかずなどを持って行ってあげようと思う。

私は強いタイプなので、あまり泣き言は言わないが、

君が2023年1月の入院当初はいろんな人が私に声をかけてくれたのが、

すごく嬉しく勇気づけられたので、今度は私が同じような立場になった人にそうしてあげたいと思う。

「同病で相哀れむ」だ。

 

手紙、4枚目。書き出すと結構書けるものだね。

では、今日はここまで。頑張ろう。

 

 

令和7年7月20日朝4時50分

秀子様へ。

秀一