後世の人たちは2020東京オリンピックをどう評価するのだろうか。

海の日を含めたこの4連休中は、本来なら沸きに沸いた日本列島のはずが、何とも盛り上がらない東京オリンピックの開会だ。個々の選手の活躍は見事だが、感動のうねりを起こすまでには程遠い。これは、私たち自身の意識が冷めてしまっているせいだろうか。冷めてしまった要因は新型コロナウイルスの感染の問題だけでなく、次から次へと起こる不祥事の数々のせいではないか。

東京オリンピックのエンブラムのデザイン盗用から始まって、二転三転の新国立競技場の設計変更、挙句の果てはできてみたら聖火台がない。

大会の会長はオリンピックの精神と全くかけ離れた女性蔑視発言で辞職。それに終わらず、大会直前になって開閉会式のデイレクターがこれまた女性蔑視演出で辞任、さらに開閉式の楽曲制作者も蔑視発言で辞任。追い打ちは開会式前日にこれまた蔑視発言で開閉会式のショーデイレクタ―が解任。

これでは熱気を呼び起こせといっても無理そのもの。せめて願わくは、どんな状況であれ、選手に責任はないし、とにかく世界の舞台にたどり着いた選手なのだ。落ちた同僚に成り代わり最大のパフォーマンスを発揮してもらいたいし、何とか選手間でコロナ感染者が出ずに大会が終わることを望むばかりです。

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