今日はうれしい報告から。「はるたん」から秀子様宛という手紙が届いたよ。
9日写経の会場であなたが倒れ緊急入院。脳の細い血管が破れ血が脳室に流れ出た。即手術をしなければならない。運がよかった。当日その日に、日赤の先生、看護師さんのスピーデイ―な対応で、即手術ができた。そのことを敬史に連絡した。それを聞いていた「はるたん」がすぐ「ばあばに手紙を書く」と言って、手紙を書いてくれた。すぐ投函してくれた。敬史からその話を聞いて最高の励みになる。到着を今か今かと毎晩帰るたびに真っ先にポストを開けた。毎日開けた。無い。無い。日曜日にも届かなかった。ついに諦めた。もう一度書いてもらおうと敬史に頼んだ矢先だ。昨日ポストに入っていた。消印は確かに1月10日の印だ。「無くなるの?日本にもこんなことあるの?」とアメリカにいる暁代も心配してくれていた、はるちゃんの手紙。ついに届けられる。内容もすごい。「じじ、ばば、だいじょうぶ、はるたん ばあば しんぱいです」と書いてある。
真ん中に赤と黄色の花チューリップ。そのチューリップをはさんで、左にはるたん、右にババと名前が書いてある似顔絵。手紙の周りにはビーズでおうちを作り、星をちりばめる。はるたんはあなたと一緒にいるお花畑や星空の世界をイメージしているのだ。あなたといっしょなのだ。
こんな感性豊かな孫を私たちは持った。あなたが口癖に言っていた。はるちゃんの20歳までは元気でいたい。成人式を見たい。実現するのだ。
はるちゃんがどんな気持ちでこの手紙を書いてくれたのだろう。敬史からは自分から書くと言って書いた。と聞いた。もうこの手紙を書いていて涙が止まらない。涙で手紙が進まない。どんな気持ちで書いてくれたのだろう。冒頭には、じじ、ばば、大丈夫、と私達二人を心配している。5歳の子に私達夫婦は一対に映っている。そして花を真ん中にして、あなたとはるちゃんが並んでいる。はるちゃんが考える世界はあなたと一緒なのだ。負けてはいられない。昨日も親切な看護師さんで、明日チューブを抜く準備をしていますよ。渡した手紙。「もし私が読んでよろしければ、読みましょうか。」
と言ってくれた。枕元に置いていただけるだけで十分なのに、読んでくれる。
読んでいただければ少しでもあなたに勇気を与えられるかもしれない。丁度チューブを抜く前の日に。ありがたい。たくさんの人が応援している。「大丈夫」。
二人で見に行った吉永小百合さんの映画。冒頭に吉永さんが小さな子を「大丈夫、大丈夫」と言って体を優しく包んだシーン。その子はそれを妻を亡くした父親にやってあげる。はるちゃんの手紙からそんなシーンを思い出した。
頑張ろう秀子。
2023,1,17 6:25 秀一