「入院しているときに、主人が急に亡くなってしまった。前の日主人と電話したばかりなのに。退院しても自宅には迎えてくれる主人はもういない。主人がいない自宅に戻っても私は何を生きがいに生きて行けばいいの。以来毎日窓の外を見ながら死ぬことばかり考えていた、」という投稿記事を見ました。
この記事見た瞬間「何とかこの方を少しでも激励できたら」と思い、手紙を書いた。
ワープロ打ちの便せんで、なんと4枚にもなってしまった。投稿先を通じてこの方に手紙が届けられた。
先日この方よりお電話を頂いた。「ほんとはお手紙で返信したいのですが、目が悪くなってしまい、小さな字が書けません。日曜日ならお電話してもよろしいかと思い、失礼ながらお電話させていただきました。お手紙何回も読みました。涙がたくさん出ました。でもうれしかった。生きねばならないと思いました。」電話で30分話しただろうか。この方との共通点がいっぱい出てきた。同じ県内に住んでいる方だ。どこかでお行き会い出来ることもあるだろう。
「人生何が起こるかわからない。でも生ある限り一歩前に歩みましょう」
そんな言葉しかお伝えできなかったが、電話の最後に「私が妻の入院中毎日手紙を書き、それが本になって書店に並んでいます、」と話したら「購入します」とおっしゃった。購入されなくもお送りしますと、本を送る約束をし、ご住所を聞いた。人生との出会いはこんなところから始まるのだろう。