「やらせない、教えない、無理強いしない」をモットーに掲げる保育園がある。その保育園に通っているシングルマザーの5歳のA君の物語。
A君は昨年7月年長組3名と3名の両親、園長と富士登山にチャレンジした。5合目からスタート。初日は7合目まで登り山小屋で一泊。翌日4時起きで頂上目指した。しかし岩だらけの登山道にA君だんだん飽きてきてしまった。もう少しでというとこで、お母さんにもう登らない、おりる。と下山を通告。お母さんは何も言わず二人で下山を始めた。園長にしてみたら、「やらせない、教えない、無理強いしない」を標ぼうする保育園であるが、内心はもう少しだから頑張ればいいのに、お母さんはなぜ𠮟咤激励しないのだ、と内心思った。それが素直な気持ちだろう。ところが1時間後なんとA君とお母さんが追い付いてきたのだ。「何があったのだ?」
お母さんはこういった。「下山していく中で、上ってくる人の誰からも「5歳で富士山登ってきたの。えらいね」と称賛の嵐。その言葉は、5歳の子にとっても自分に負けた悔しさを思い起こさせ、再チャレンジのやる気スイッチを入れてくれたのではないでしょうか。園長に追いつきたい、自分に負けたくない。自ら決意することは5歳にも大きな力を与える。5歳の力は凄い。と自分の子ながら思います。」
とお母さんは園長にいった。
この5歳の時の経験はA君に今後の将来、素晴らしい輝きを与えるに違いない。
本人にやる気が出るまで関係者は「待つ力」をお互い持ちたい。
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