起業したのは35歳
社屋・城を持ちたかった。知人の信陽食品の斉藤社長より「隣の「ゼンリン」が敷地すべて買ってくれるなら売る。と言う話が舞い込んだ。
東側に面した「出べそ」の100坪は不要だ。小山さん買わないか。金額は5000万円。」
八十二銀行に飛びこんだ。
起業して三年。売り上げ一億円。手持ち資金ゼロの会社に、土地代金、社屋建設代金、合計7000万円を妻一人の保証人で融資してくれた。
窓口担当者はまだ27歳の新進気鋭の銀行員・松下正樹さんだった。翌年松下さんは、「東京に転勤になる。と挨拶に訪れ「小山さんの会社が一年持ってホッとしている。一年経ったので担保割れはなくなった。」以来、松下さんとの交流が始まった。
肝の据わった若きバンカーは、今や八十二銀行の頭取だ。
人の縁を感じる三十七年間だ。
有難い方々とのご縁で、アスク丸はいろんな失敗を繰り返しながら紆余曲折を辿り、大きな座礁もせず航海できている。
二〇二一年一月にまたまた素晴らしい話が飛びこみ、これまた八十二銀行の力でアスクは新しい大海に漕ぎだした。
幸運の女神が舳先に立ち、三十四年間お世話になった社屋が、なんと売り主の手に再び戻ることになった。社屋は取り壊さず、私達の精神を大事にして使っていただけると言う。
社屋も喜んでいるに違いない。
新たな宿主に力を与えてくれるに違いない。
ありがとう社屋
令和三年八月三十日大安
創業者 小山秀一
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