アスクの営業部長の綿引さんが、定年を少し残してこのほど退職した。
理由は「介護離職」だ。残念だ。
正月明け彼から「急な話で申し訳ありませんが、2月末をもって退職させてほしい」
と申し出があった。一瞬信じられなかった。が、「認知症の母親が入所していた、水戸の病院が、コロナの影響で看護師さんがどんどんやめてしまい、認知症病棟を維持できなくなり、新年2月末をもって認知症病棟を閉鎖することになった、ついては母親を引き取ってほしい、と12月急に病院から宣告された。他の預かり先を探したが、見つからず姉家族とも相談した結果、長男の私が今まで水戸を離れ、自分の好きな道を、親は文句ひとつ言わず理解してくれていた。父もなくなった今、たった一人残った母親の最後は自分が面倒見ようと決めた。長野県生まれの妻も水戸に一緒に行ってくれるということなので、申し訳ありませんがこの2月で退職させてほしい。」ということだ。
残念だ。彼が入社して22年、長野冬季オリンピックの興奮がまだ冷めやらぬ1999年、17年勤めていた彼の前職の会社が倒産し、支社長として活躍していた彼が、部下の就職先をわが社に求めてきた結果、部下だけでなく彼の入社も決まり、それから22年彼と二人三脚で、馬車馬のように働きアスクも新社屋に移り、見違えるほどいい会社になり、彼とともに新しい社長を盛り立てていこうと決意して一年。これからというときに、である。
「介護離職」かえすがえす残念である。いま日本で介護離職数はなんと10万人もいる。
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