家内が緊急入院し、即手術を受けた。本人も目が覚めたら何で私がベッドに？とびっくりするに違いない。何十年も手伝っている新年行事の「写経会」の会場で倒れた。なんの前触れもなしで。

脳出血とのことだ。運がいいことに祝日にもかかわらず、日赤に脳の手術医がいた。3時間かかると言われた手術も1時間強で終えた。後は天命を待つのみ。かといって何もしないわけにもいかないので、私は「秀子通信」を毎日書き病院に届けることにした。その一部をご紹介する。

おはよう。ベッドに寝ていてびっくりしていると思う。でも心配しないでいい。私も敬史も暁代もついているから大丈夫。とにかくお前が一番びっくりしていると思うし、なぜ？とか何で私がと疑問が出たり、恨みが出るかもしれないが、それは考えないようにしよう。

まずは、この手紙が読めることに感謝しよう。あなたの命を救ってくれた医師に感謝しよう。サポートしてくれた看護士さんに感謝しよう。そしてこれからあなたと一緒にサポートしてくれる病院のスタッフに感謝しよう。どんな状態でも安心してくれ。ずっとお前のそばに付きそう。

会社のことは、今や若いみんなが頑張ってくれるから、心配しなくていい。

まず病気を受け止め、前向きに取り組もう。

これから毎日お前に手紙を書き、私の心情を看護師さん通じて伝える。コロナ禍残念ながら面会はできないようだ。顔を出せず心細いかもしれないが、頑張り強いあなただ、寂しがらず頑張ってほしい。今一番大事なことは、何も考えずまず病気に向き合う。病気を恐れず、病気をもらっても、まだ命があることに感謝。

多くの人の支えの中で命があることに感謝し。現状を絶対恨まないでほしい。

何度でもいうが、お前がどんな状態でもかまわない。私がずっと付き添ってやるから。

2023年1月10日8:05　秀一

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