おはよう。どう?めざめた?今日は土曜日。いつもならこの時間、家でパソコンへ向かって手紙を書いている。今日は365日大学の特別授業内場先生の日。出社している。今日も雪が降り積もっている。向かいのセブンイレブンから元気な除雪機の音が、ブブー鳴り響いている。外はまだ暗い。私は明るくなってから、会社の駐車場の雪かきをする。来週からほっとパルの配送が入り、今日はエコーさんがチラシを取りに来てくれるので、駐車場の雪かきぐらいしておかなければ。
こうして平凡だが確かな一日が明けていく。こんな穏やかな気持ちで今パソコンに向き合えるのは、秀子の頑張りのおかげ。よく頑張っている。ぎりぎりのとこであなたは踏ん張る。
普段のあなたは決して力んだり、粋がったり、格好づけたりしない。しかし、いざの時あなたは、そんな力があったのかと思うような力を出す。アスクを設立して39年の間、一度も弱音も文句も言ったことはない。創業当初から何年も貯金通帳残高ゼロで月末の支払い日を迎えなければいけないときでも、あなたは私を信じ乗り切ってきた。
前々日、「検査の結果、再手術の場合、担当医師からお電話がいくかと思います。今日は食事はできず、鼻から点滴しています。熱もあります。おしっこの色も良くありません。熱のせいなのか、手術の経過後水が脳にたまり始めているのか、検査するという医師の指示です。その結果次第で連絡行くかと思います。」
生還さえしてくれればいい。昨日面会が面会時間終了ぎりぎりになったのは、医師からの電話が来るか来ないか、ぎりぎりまで待ったからだ。17時半まで電話は来なかった。もう来ない、確信し勇んで日赤に向かった。雪で渋滞が発生。車は進まず面会時間終了まで間に合うか必死だった。6階に駆け上がり、インターホンを押し担当看護師さんに開口一番「お医者さんから今日電話ありませんでした。手術はしなくていいのですか。」当日の担当看護師さんびっくりし、お待ちください、記録をしっかり見てきます。
「手術のことは書いてありません。再びの水頭症の可能性はない。リハビリの方向ですよ。リハビリのお話は聞いていませんか。今日は点滴はしていません。熱もありません。食事もしました。小さい声ですが返事もできました。これから夕食なので私もそばで見守ります。お手紙も読んであげますね」
戻った、頑張った。秀子のぎりぎりのとこで力を発揮する能力が出たのだ。
ありがとう。
365日大学始まる前の体操でいつもいる秀子がいない画面。涙が出て困ることが多い。帰りの車の中で涙が止まらないときがある。家に近づけば近づくほど涙が止まらない。でももう出さない。約束する。あなたが頑張っているのだ。私が泣いていてどうする。頑張ろう秀子。2023,1,28(土)6:27 秀一