職安通じ24歳という若い女性から当社に応募がありました。

大学を卒業して1年間A社の広報を担当し、広報ＰＲの専門性を高めるために、Ｂ社に転職。Ｂ社がコロナ不況を受け解雇されたので当社を志望した。という女性を、先日面接させていただきました。

2点引っかかった部分がありました。1点は広報の技術が身に着き、面白くなったので

Ｂ社に転職した。本人はいいかもしれないが、1年間教育したA社はどんな思いでしょうか。その思いを彼女は考えていない点。

もう1点は、Ｂ社が業績不振になったので解雇されたという点。

Ｂ社は類似業界なので、全く知らない訳ではなく、少しは知っている会社です。

その会社を自ら止めたのならわかりますが、その会社から辞めさせられたという点がひっかかりました。

以上の2点引っかかる点はありますが、当社側は採用してもいいかと判断し、雇用条件を提示し、「いつから勤務可能ですか」「明日からでもOKです」とご返事をいただいたので、それでは1週間後の何日からと約束し、当人もOKしてくれ、そのつもりで準備しました。

ところが、その日の夕方になって本人からもう一度雇用条件を確認したいとのメールが入りました。その真意を訪ねましたら、当社の他にも選考中の企業があり、その企業からの返事が2日後あるので、その結果を見、検討した上で判断させてほしい。とのメールが入ってきたのです。

なら、なぜ面談の時「明日からでもすぐに働けます」と言ったのでしょうか。なぜ、入社するかどうかの判断は数日待ってほしいと言わなかったのでしょうか。

若いからとひとくくりにして「今の若いもんは面接の常識もないのか」とは言いたくありません。こと彼女だけの問題なのかもしれませんが、大学のすべり止め、新卒者の企業の

内定数社取るのは当たり前という風潮が、いつの間にか本人の生き方の中に反映されてしまっているのではないか。それは果たして本当に本人の幸せにつながることなのか。

当社は当然“他社を優先してください。と通知させていただきました。

若いうちから、生活のためという大義名分で嘘を平気で言う人生は、やはり私はおかしいと思います。もっと正々堂々と自分の主張をぶつけ、その主張にしっかり答えを出す企業と歩んでほしい。そんな人生を歩んでほしいと私は切に望みます。きれいごとすぎるでしょうか。

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